釣りはとてもいい趣味な反面、かなり危険な趣味とも言えます。
私が住んでいる地方では、毎年人が磯から転落し、流されます。落ちたら、ほぼ助かりません。磯の釣りに興味を持っている人は、是非一度読んでもらえたらと思います。
磯はなぜ危険なのか
①釣り場や道のりが、想像以上に険しい。
写真やgoogleマップでは一見頑張れば行けそうだと思った場所も、実際に行くと想像以上に険しいことが多いです。筆者も様々な磯に行きましたが、ほぼすべての磯が想像以上に険しかったです。釣りの際もそうですが、何よりポイントまでの道のりが特に危険を伴います。ケータイの電波が繋がりにくい所もありました。滑落した場合、人気の少ない場所なので発見してもらえないこともあります。まずは滑落しないようにスパイクは必須です。道のりが険しい場合、フェルトではなくピンタイプのスパイクを選びましょう。フェルトは泥などがついて逆に滑りやすくなる可能性があります。また、ライフジャケットは必ず道中でも着用してください、転落してどこかに身体を打ちつけた場合でも、ライフジャケットが身を守ってくれることもあります。
②1度落ちると這い上がれない
波高0.5mと聞いたとき、みなさんはどう感じますか?堤防やサーフ、漁港で釣りをされている方は、「低い波だな」と感じるかもしれません。しかし磯では、波がたとえ0.5mでもかなり危険です。特に磯際は常に波が上下しており、一度落水すると這い上がるのは困難です。ベタ凪の日でも、磯際は大変危険なので、注意が必要です。
③潮が早い
筆者が釣りをする地域では、全国的に見て潮が特別速い訳ではありませんが、それでも流されたらほぼ助からないと言われています。磯ではベタ凪に見えても潮はしっかり動いており、流されると人の力では戻ってこれません。
④確実に救助が来てくれるか分からない
運がよく救助を呼べたとしても、すぐ来てくれるわけではありません。また、発見されないことも考えられます。筆者の地域では、これまで釣り人が流された場合、地元漁師の協力により助かったパターンも存在します。もし地元漁師が即座に協力しなければ、助からなかったかもしれません。また、釣り人が流されると地元の警察や漁業関係者にも迷惑をかけることになります。誰が落ちたか噂は必ずまわりますし、その地域では落ちた人自身も釣りができなくなると思います。
釣り場がなくなる
近年、マナーの悪い人も増え、封鎖される釣り場もたくさん増加しています。それだけでなく、釣り人が落ちるなどの原因で釣り禁止になることも多いです。たった一人が安全な釣りを怠れば、何千人、何万人もの釣り人が楽しんでいる釣りポイントが、立ち入り禁止になるのです。落水すれば、自分の命が危険にさらされるだけでなく、その地域の人々や、ほかの釣り人に多大な迷惑がかかります。
釣りの最中や道中で、「これ、大丈夫かな?」と思った場合は、必ず釣りをあきらめ、自分の身の安全を確保してください。無理してまで釣りをやるのは、かっこ悪いです。
ロックショアに使えるライフジャケットは、こちらのブログをご覧ください。→https://fisher-base.com/2022/02/08/post-177/
シーバス、アジング、メバリング、ロックショア、、、。釣りには様々な種類がありますが、どの釣りにも危険が伴います。必ず100%安全に気を配って釣りをしてください。
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